筆下ろして 根本まで擦りつけて 何度も擦りつけて 破れた紙に気付かぬまま 何度も何度も擦りつけて 顔を苦痛に歪め 悲哀のままに 筆を擦りつけて 何度も擦りつけて いつしか紙はなくなって 置いた床さえ削れ消えて それでも何度も擦りつけて どうしてかも忘…
涙色 鈍色のビィドロが 幾つも吊り下がり 内に秘めた炎は 燃え尽きてしまったのか 温もりを持つ僕の手では 感じることが出来ないほどに 暗く深く無温 余りに余りに 余りに余りに脆く見えたから 思わず火をつけてみた 割れ爆ぜるとは知らずに 先見えず先見ず …
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