2007-08-08 削生(さくせい) 詩 筆下ろして 根本まで擦りつけて 何度も擦りつけて 破れた紙に気付かぬまま 何度も何度も擦りつけて 顔を苦痛に歪め 悲哀のままに 筆を擦りつけて 何度も擦りつけて いつしか紙はなくなって 置いた床さえ削れ消えて それでも何度も擦りつけて どうしてかも忘れたまま 何度も擦りつけて