myself

凪ては疾(か)けよ
意思の幻
浮かぶ陣には
血潮を垂らし


愛し叫べよ
己の無垢を
哀し哭(さけ)べよ
己の無知を


ガラスは全て砕け散り
氷晶となりて舞い落ちる


全てこの世の嫌なものを
目にすることを無くしても
己に浮かぶは虚しさのみで
砂粒のごとく崩れる世界(こころ)


己の瞳
映りし像(ビジョン)
歪めば歪む


鉄の格子を叩いて叫べ
内に秘めたる魔獣を放て


(『所詮』虚しさ付きまとい
苛立ち募る日々過ごす)


幾度と列に匕口を
ぶら下げ歩き呟くか
(独りじゃ何も出来ないくせに
言葉ばかりで強がって)


嘆き刻んだ傷を舐め
永久(とこしえ)に舞え、現の夢を
永久(とこしえ)に舞え、夢の現を