小説案その十二


語り部のBAR'Philosophia'』


近代化の陰にひっそりと存在する由緒あるBAR、木製のテーブル、壁、うす暗い電灯、時にジャズなども行われる酒場、その名も'Philosophia'。
何で哲学か?それはここに集う人がみんな何かしらの人間的悩みや、思い付いた理論(と呼ぶにもおこがましい自説、酷いものでは妄想の類など)を発表する場を求める人が集って造られた場所だからだ。元々は哲学的な事だけだったんだけどね………。
人々はあらかじめ待ち合わせを行い、決まった時刻に訪れては様々な思いをカンカンガクガク話し合ったり叫び合ったり。


1.口論を除く乱闘は指定場所にて。
2.他説の侮辱はほどほどに。
3.ツードリンクは必ず頼め。


必要最低限このルールさえ守れば、どんな人でも仲間入りができるBAR、それがPhilosophiaなのだ。


バーテンのデリンジャー、自称'言葉の魔術師'ウィザー、いつも口論しているブレイブ&フラバー兄妹、いつも長い紐を持ち歩くディペアさんなど、個性的なキャラが様々なあることないことを主張しまくる、日常を描いた短編連載型小説。