代用品


誰かの屍の上に浮かぶ
幸せと言う名の船
安穏としていた僕に
「一体お前は何様なんだ?」


誰でもない誰かでもない
姿探した結末が
'僕'ですらない僕で
それは誰とも変わらなかった


代用品に過ぎない自分は
代用品を否定して憧れてたのさ
誰とも変わらない自分を抜け出すための
憧れは………他の誰かのもの