『風に呟く I miss you.』


擦れ違いが埋め込んだ楔は
繋ぎ止める鎖を打ち壊した


千切れたゴムは弾け跳んで
いつの間にやら遥か遠くへ


時を戻ることなど
出来はしないから


解れた糸だけは
より直したいと願うんだ


それすら拒むのは何故?
それすら無かったかのように


まるで過去を消すように
まるで足跡を消すように


通わぬ道を歩いていくの?
届いた声に心を震わせ


通わぬ道を進んでいくの?
全ては過去に置き去りに


―――――――


別段、何も語ることはない。
ただ、
また遊べたらいいなと思うだけで。


自分で友情と言うものを壊してしまった、その痛み、声にならない声、叩き付けたい思いはどうにもし難い。


人はどうしても、擦れ違ってしまうんだろうな。