不揃いの羽


生暖かい風
夏を纏う四月の日
雷鳴は未だ遠く
おとなしい雲だらけ


桜は葉に代わり
ざわつく時期ももう過ぎた
今だ何も変われないのは
僕だけじゃない、と信じてる


飛び発つのに何が足りない?
足のすくみ直して欲しいのに
頼る時期はもう過ぎたんだ
理解が未だ追い付かない頭の中


青に変わったシグナルを
もう一度待ってくれるかな?
不揃いの羽を見せて
そうまた時間稼ぎした


雷が鳴る頃までに
僕は同じ空を違う場所で見る
その時に気付くかな?
揃わない羽でも何処へでも行けること