2008-02-06 無音にて 詩 立ち止まりたくなったのは 目の前を過る何かがあって ふっと手を差し出したくて そっと腕を伸ばしてみては 小鳥を撫でるように優しく 暖かい歌を口ずさんでみて 仄かに香る悲しみすら全て 押し流してしまえと舞った 雪 そもそも外を歩く事自体が 気紛れに過ぎない事を知る ただ舞い降りて舞い降りる 氷の粒の行く末も気紛れだ でもただ抱擁を望んでいて でもただ高揚を望んでいて 今日もまた一人煉瓦の道を 傘を持たずに両腕広げては 歩いて 歩いて 歌って