2008-03-11 デジャヴュ 詩 旧車両の座席に 腰掛けながら肘を付き 移ろいゆく変わらぬ景色に 思わず溜め息を漏らす 僕らはどれだけ変わっていくのか 立ち止まって振り返っても 昔の姿は見えやしなくて あの頃の自分は 何を考えてきた? 求め伸ばした手 何度、振り払われたことか 変わっていく時に 僕らは剰りに無力だ いつか戻るその時まで 先の見えない世界を メビウスの輪にも似た 巡り行く 先を知らない世界を 知らずに戻ったとして 気付くことはなくて でもどこか懐かしくて 既視感