ちぎり


「旅立つ時に必要ない物は
残らず捨ててしまえばいい」
そうして君は旅を捨てた
その両足を切り捨てて


外した鎖の跡が痛む
仄かに赤くそして薄暗く
痣は僕を見つめてる
闇の中でも見つめてる


千切られた腕
足の代わりに
このままずっと離さないと
指の先
押し付けて
二人鎖に繋がれて