翼持つ隣人に捧げる


雲の狭間を
翼持つ隣人が
咳き込みながら飛ぶ姿
思わず目を伏せた
涙が出た
謝りたかった
ごめんなさいごめんなさい


血で汚れが消えるのなら
灰で清められるのなら
胸元から溢れ出すそれを
上昇気流に乗せてばら蒔いて
残った僕の亡骸を
そのまま焼いてしまえばいい
それで君らが苦しまないなら
僕は望んでこの身を差し出そう
劣等生の回答だけど
僕は望んでこの身を差し出そう