2008-09-04 ときまつり 詩 水音を背に 絨毯を眺め 一掬い 飛蝗が遠くへ逃げていく。 追いかけもしないで 風の気配 轟音の側を 電車が遠くへ駆けていく。 光に手を伸ばす。 影に背中をつける。 眩しいのは分かるのに 暗いのは分からない。 影が入れ替わるまで 立ち尽くした草野原 円に浮かべた針が 折れることを望んでいたのにね。 遠景に憩いを込めて。 狭く積めた情報を 近づいて解き放て。 近づいて解き放て。