2007-11-22から1日間の記事一覧

蒼月

青空に浮く月 貴女は何故 そんなにも寂しそうなのか 斜陽を嘆く存在なら 陽を押し退け 自ら照らすのだろうが 斜陽を眺める存在ならば 斜陽ではなく 陽をただ眺めるのだろうが 消えそうな姿で 消えることなく 光り増すその時まで ただ 蒼月は空に居る

プネウマの舞踏 (Naan)

『映写機越しに見る世界』 映写機が回る 等間隔でカタカタ刻む 現在を無数に重ねて流す 水彩画の世界 林檎を手に持つ少女 頬を朱に染め 昼過ぎの斜陽間近 槻近くで 待ち人の到来を知る フェード(暗転) 木の机には紙 5Hの黒鉛筆に定規 書き込まれた無数の軌跡…