故、見良津氏に捧げる弔い詩。


雪が来る前に
つむじ風に拐われていった


時に華麗なる闘牛士のような
風を描き出した貴方は


今頃は楽聖と吟われる者達と
静かなる時を過ごしているのだろうか


言葉は全て空に還した
ただ、御魂が
安らかに空に在る事を


静かに、静かに祈るのみ


貴方の落とした音の種は
やがて生ける者の心に
華を咲かせるだろう