いつか、誰か

いつかは、誰かを
きっと見捨てるだろう
いつかは、誰かを
きっと忘れるだろう
いつかは、誰かを
きっと手放すだろう
いつかは、誰かのため
きっと泣くのだろう


さぁ、今がその時だ
幾重の折り鶴を
全て空に還すとき


人は別れを知る度に
また強くなれる
遠く離れても
ずっと側にいてあげられるよう



いつかは、誰かを
きっと泣かせるだろう
いつかは、誰かを
きっと傷付けるだろう
いつかは、誰かと
きっと嘆くだろう
いつかは、誰かのため
きっと叫ぶだろう


さぁ、今がその時だ
手向けの言葉を
全て天に叫ぶとき


誰のためでもない
自分の人生だからこそ
誰かと共に
生きていく事が必要なのだろう


客のいないバス停
空になったプラットフォーム
誰もいない公園の
街灯の下で
僕は
普遍的で月並みな愛を叫ぶよ


人は別れを知る度に
また強くなれる
遠く離れても
ずっと側にいてあげられるよう


ずっと側にいてあげられるよう
僕は
普遍的で月並みな愛を叫ぶ