一日一景

『そらをとぶゆめ』 空を飛ぶ夢を見た 鳥の隙間を縫うように 空へと向かう体 翼なんて無くて エンジンなんか無くて でも風は吹いていた 腕を広げたら 動きが鈍る そのままそのまま 瞳を閉じて そしたら 星になれるから ただし 瞳を閉じたら 目を開いちゃ駄目…

企画:一日一景

『誰そ彼』 昼過ぎに 影しかない人に出会った 身ぶり手振りで 知り合いらしかったけど 僕には誰だか分からない 駅前歩道の 影達の宴 僕の前では止まらない 止まった側から進んでいく 音の無い世界 光が何も 僕らに伝えなくなった世界 斜陽の刻に 影の持ち主…

Prince on a star

『firestar』 いつか 幻に埋もれる 世界だとして いつか 夢に薄れる 世界だとして 物語が 途絶えることはない 幻を生むのは 幻の仕事 夢を作るのは 夢の仕事 幾億幾兆の影が 手を伸ばしながら 招いている まるで遠くを 羨むかのように 夜が明ける前に 影に隠…

garden

『ティーパーティ』 うさぎさん うさぎさん こっちでお茶を飲みましょう シルクハットの老紳士 おとぼけ兎に声かけた おじいさん おじいさん そっちのお茶は甘いのか? おとぼけ兎は飛び跳ねて 老いた紳士の腕に乗る おふたりさん おふたりさん そちらのご機…

OVER THE CLOUDS

『Angel song』 天使達は歌う 太陽が燦々と照らし 豊穣の大地が広がる世界 貧しき者に恵みを か弱き者に労りを 天使達は歌う 太陽が業剛と照らし 大地が枯渇した世界 弱き土地には力を与え 種を蒔き日を和らげて 天使達は歌う やがてこの世に 楽園が生まれる…

HELL SCAPER-LAST ESCAPE REMIX-が出来るまで count 4

鎌鼬がやや心配そうな声を掛けてくるが、今の私にはそれに反応できるだけの余力は残されていなかった。ただ体に襲いかかるどうしようもない気だるさ、疲労感を持て余すだけだ。 「……ヘルスケ殿」 メンメルが心配そう――と言うより何かを確信したような顔で私…

Infinity Blue

『蒼いカゼアト』 ――断片を 多重に砕いて散らせ 酷青の絶景に 滲む白を ――塊は 影の跡をなぞり 飛ばした腕の 後を追う ――途切れた先に 指した未来を 無数の羽で ひたすらに覆い 捕らえてしまおう 尾羽震わせ 叫ぶのだ 蒼い風に 掴まるように

アノヒノカゼ

『四月、桜花の下、十年後の再会にて』 桜並木立ち並ぶ 町の大通り 十年ぶりに歩く 思い出の桜 密かにつけた傷 眺め胸を痛めた僕は もうここにはいない あの時と変わらぬ声 後ろには 同じく変わった君 「暫く一緒にいないか?」 僕の誘いに 彼女は一諾 道は…

waxing and wanding

『月光舞、華添え』 現世の陰を映す 月―― 静かなる世にて 静寂を守るも 騒躁たる場にて 静寂はなし なればこそ神は 身を天に踊らす その美しき躰を 月光に煌めかせ 豊穣を祈りながら 身を晒す際 太鼓の音と共に 空に華が咲く 幾輪も咲き 咲いては散る 祭りに…

GENOM SCREAMS-SPECIAL THANXX RMX-が出来るまで 2nd

「!?」 男の一言に、俺は動揺せざるを得なかった。 GUILTYと言えば、実質冥界(削除界)の管理者だ。それが冥界から連れ去られたとなっては、今の冥界に法が無くなったことを意味する。混沌の中、亡霊や過去の曲が大挙してこちらの世界に押し掛けることも有り…

小説

浮かびませんorzえぇマジでスランプですorz 待っている方にはホント申し訳ないですorz 復活までしばらくかかります。具体的には一ヶ月以上。 その頃には一つくらいは上げますので、その時まで……よろしくお願いします。

のんたいとる

この世界に 殺意を抱いたことの無い人間なんて居ないと思う

『無』

時として湧く殺意は 業深きものの 積み重ねた罪よりも高く 軽薄なる嘘ごと 殺める事を望む 世界は一度滅びるべきだ 闇に覆われることはない 光で満たされることもない 全ては無に還るのみ 笑顔も必要ない 本能のまま荒れ狂えばいい 所詮全ては動物 人など何…

世界凱旋

世界凱旋 ずらり電波塔 アンテナ翳しさぁ行こう パラボラ向けてさぁ行こう 出会い大成 成就願望で アンテナ翳しさぁ行こう 疾風の如くさぁ行こう エスカレータの負けフラグ 二段越しして追い越した 華やかで果敢なげな風の色 階段伝いに追い越した 命短し 恋…

もうやめて!

管理人のHPはゼロよ! ――っつー事でワケわからんトラックバックが増えてますが、当サイトとは 一 切 関係の無いものですので悪しからず。

『朝焼けのVamp』

影に足を隠して 何処の世界に身を潜めよう 空を束ねる光が 今の自分に眩しすぎるから 何もかもを無くして 外のデコイに身代わり頼む ほら、茜の光が 今に自分を焼くのだろう 灰に散る前に Hiになるわけじゃなし ハイハイと頷いて 廃されサヨナラ? Why?存在…

DEPARTURE

『旅立ちに捧ぐ』 別れはいずれ訪れるもの それを留めることなど出来やしない 自分以外は他人 自分以外の意思は別のもの 自分のものになどなりはしない だが けれどもし 自分を友と認めてくれるのなら―― 駆け足したあの河川敷 「あの向こうに何があるのか」 …

『電子現実とノイズの衝突』

裂いた耳に無反響 風のニンフが嘆けども ゴブリン達の掠れ嘲り 遮り溶けた ウーハー積んだ車内音 心臓と化すスイッチオン 三倍速で募る怒りを 突いて飛ばす 蹲って、蹲って 聞きたいものを掌に 耳塞ぎ鬱ぎ小一時間 曇り空はまだ曇りのまま 目を瞑って、目を…

KOUYOU

『竜田』 遠くで 鹿が哭く 京の 幽幻の間 主に染めし 筆 描くは紅葉 墨色の川岸 波立つ間に ひらり ひらり 風音 撃ち落とす 無数の朱 水面に 織り成す 竜田の錦 揺れ沈み浮く錦

LOVE D RIVE

『アルバムの行方』 波打ち際 想い出のアルバムを 改めて見直す キャプションの文字を目で追って 時の流れを改めて知る あの頃と同じ笑顔は もう見せられないことも 思いが交わらないことはない 永遠を信じたあの日 それを裏切ったあの日 そして一人は一人に…

one seek

『male/female』 君はどこ? 何も見えない 声も聞こえない 手足の感覚すら朧気な場所で 重たい空気を掻きながら進む あなたはどこ? 何もない 風音と心音だけが響く どこまでも行けそうな場所で 只一人立ち尽くす 運命と言うものが もしもこの世に在るのなら…

Psyche planet-?

『Re:starlight』 目まぐるしく変化する 数字とアルファベットの塊 一つ一つ解きほぐしてリコネクト 流星の欠片が 傷つけ壊す繋ぎ目を 労り直し繕いリペア 一つ、一つ 直し繕う程に 一つ、一つ 解きほぐす程に 電子の宇宙(そら)に光が灯る 赤・青・黄 灯り消…

月雪に舞う花のように

『borderの上と下』 空に溶ける蒼き鳥は 地に染まる白き兎と 目を交し 白み逝く宙に 身を踊らせ飛ぶ 有刺鉄線が匿う森 彼の者の領域と 知った蒼き鳥は 側に広がる 悠久の白幻に 啼く

LOVE D RIVE

『田舎/傷心』 小鳥の囀り 葉擦れの合唱 潮騒は森の中 夕日を眺める僕を囲う 指折り数えながら 過去と未来を想う 土の香りを 肌に染み付かせながら 木に何度も謝りながら 刻み付けた相合い傘 木に何度も謝りながら 刻んで消していく 闇が天に降り立つ前に 家…

Ubertreffen

『last battle 4 da future』 手中の聖剣は 気の流れを受け 震える 白銀の鎧すら その場で全て 破れてしまいそうな空気 相対するは 素顔を面にて 隠した黒装の宿敵(とも) 赤黒い邪剣は 聖剣同様に 震え続ける 幾度打ち据え 幾度刃が欠けたのだろう 手の感覚…

E-TEN-RAKU

『能舞』 閉じられた空間 暖かさも 冷たさもない 耳で感じる 風の揺らぎ 乱れが徐々に収まっていく 瞳には何も映さない 光は必要ない ただ、心に景色を描くのみ 静止 足で踏む木の景 木目を直に感じ 扇の揺れが止まる この場は今 私の体と一つになった さぁ …

華蝶風雪

『をどり。』 桜、境界 吹き上がる風に 幕 荒波砕き 地を打つ益荒男との 交錯 浮く血潮の跡 優しく撫でるは 十重二十重の織 扇うち鳴らし 手蝶、風に戯れを求め 光源は満つ月 霜に濡れる岩を 名残雪駄で擦り踏み 耳に残るは地の太鼓 サァ舞わん いざ舞わん

Zenius-Ⅰ-vanisher

『目的地は遠く』 白銀の大地 同化し足を顧みず 天に手を伸ばす 二次のカーテンの向こう 命の軌跡を目指す 手に触れようと 腕に再び力を入れる この場所からは 届く筈はないと 理解はしていた 奇跡を願う限り 願いは叶わないと 進むしかない 腕の先より遥か …

のんたいとる

誰かを助けようとしても その誰かすら助けられない けれど 助ける気持ちだけは 誰も偽れない 誰も否定できない

BALLAD FOR YOU〜想いの雨〜

『Wed.』 コンクリートが 斑に染まる日は 傘を差してお出掛け 家でカレンダーを捲り 喜ぶ花を撫でる それだけでは心は晴れない 人通りの少ない大通り バス停の下眺める 色とりどりの傘の花 世界に陰が差した それは不幸ではなく 幸せの予兆 待たせたねと 彼…