曲ss

A-少年A-が出来るまで-座談会

Taja!!(挨拶) ここに登場するのは久しぶりです。猫山優です。 いや〜色々ありましたよ。色々と――。 「鬱はもう治ったのか?」 治るわけないじゃん、天人。 「全く、あんな鬱日記、見せられる側の身にもなってみろよ」 だから心底平身低頭謝ってるじゃん。 「…

A-少年A-が出来るまで-12

かすれがすれな声で、俺は何とか返した。………正直、大声はキツイ。 くぴくぴと、ムンチャが入れたココアを飲みながら、俺は改めて自分の体を見直してみた。 ここまで着ていた服の代わりに巻いている、バスローブと言うかタオルケットと言うか、その辺りの布の…

A-少年A-が出来るまで-11

「………は?」 ど、どういうこった? 「だからぁ、必要なんですよぉ。リミックスによっては本当に原型留めなくなりますからぁ」 がしっ。 気付けばがっしりと、左腕を玄武に、右腕をスピカによって掴まれていた。そして玄武のもう片方の手は、何やら得体の知れ…

A-少年A-が出来るまで-10

「………」 タイミングを計り、ただ虚空をさ迷うピザカッターを動かす腕を止めた。もしかしたらそれで正気に戻るかもしれないしな。 硬直した表情のままこちらを向くムンチャ。実質、見つめ合った状態になる。そのまま一定時間の硬直………。 …………。 今の構図を考…

spiral galaxy -L.E.D. Style Spreading Particle Beam MIX-が出来るまで-Phase 4-

押し付けるように切るボタンを押して、乱雑に携帯をポケットに突っ込む。どこが丁寧なんだボケ、とかツッコンだ奴は脳天に風穴が開くから覚悟しとけよ?今のオレは、凄まじく気が立ッてッからな! マガジンを拳銃に込め、オレはそのまま敵背後のエネルギータ…

spiral galaxy -L.E.D. Style Spreading Particle Beam MIX-が出来るまで-Phase 3-

「――俺達は、それを各所のリーダーに告げるために、一時的に電人に立ち寄った。それと――討伐の援護に」 アンドロの言葉を継いで、リソナが口を開く。……成程、電人の高性能電波発信装置を使うつもりだな。確かにあれなら確実だぜ。 「敵が様々な場所に散った…

spiral galaxy -L.E.D. Style Spreading Particle Beam MIX-が出来るまで-Phase 2-

………そういえばWARのヤツ、『武器』を送るとか言ってやがったが……。 先ほど落下してきた箱を、今一度確認してみた。 箱の隅に置かれていたのは、武器のアタッチメントキット。 片方は、L.E.D.のロゴが入った多機能兵器。ディスク型兵器接着用のそれが持つ機能…

A-少年A-が出来るまで-9

水面に集う蛍。それはある種の儚さを、生命と言うものが根元的に持つ儚さを、全ての存在に悟らすかのように、消えてはまた現れ、現れては消えていく………。 そして、地上の営みを眺めるように、月は静かに、静かに光を投げ掛けていた………。 「――――」 俺は、ただ…

A-少年A-が出来るまで-8

さわさわ………。 ちきちきちきちき………。 どぅんどどん…………。 さぁぁぁ…………。 ちゃぽん…………。 ぴちゃん…………。 ………んん゛。 再び目を開けた俺の目に映るのは、濃緑色の葉々が互いにその身を擦らせている姿だった。 光は、太陽光は全く無く、ただ月明かりが、木々…

Tangerine Stream-The catastrophe-が出来るまで

『デカダンスの美しさ』 『死に滅び逝くものが放つ、最後の光は――』 『――あまりに悲しく――』 『――そして――』 「'The catastrophe'………?カタストロフ、って一体………」 偉大なる父が、近々アルバムを出すという。そのリミックス枠の一曲として、私――Tangerine S…

A-少年A-が出来るまで-7

ムンチャは俺に、悪戯な笑みを浮かべながら言い放つと、早々に歩き出した。 気の早い奴め。それともやっぱし――あいつなりの照れ隠しか?ある意味こっ恥ずかしい台詞だったしな。 あ、ヤバ。顔に自然に笑みが。 兎も角、折角貸してもらえたんだ。後で履きます…

A-少年A-が出来るまで-6

「え〜!?また将棋やるのぉ〜?」 「ボクが勝つまでやりたいの!」 ………おい、お前ら。 「今まで何回試合をやってるのさぁ〜」 「やだのっ!ボクは勝ちたいのっ!」 「いい加減にせんかぁっ!」 ――ったく、俺の堪忍袋もそろそろ我慢の限界だ! 「人が昼寝して…

A-少年A-が出来るまで-5

店を出た俺。小さな街のアーケードを何と無く眺め回す。 都市とは違う、だが田舎ではない、どこか――田舎めいた都会と言った感じだ。 自分の表現力の無さに嫌気が差すが、ある程度は仕方ない。それが自分の能力だ。 アーケード、と言ったが、スパイラルに資料…

spiral galaxy -L.E.D. Style Spreading Particle Beam MIX-が出来るまで-Phase 1-

耳をつんざく爆音。 耐えず響く重低音。 金切り音も当然何度も響く。 焦点がオレに向いているのは分かりやすい。目の前にある特殊合金の盾の振動が止まらず、Xenonのヤローが開発したフォーチュン――自動弾幕回避装置――が働きっぱなしな現状だからな。 オレは…

A-少年A-が出来るまで-4

心の中で、モザイク規制がかかりそうなムンチャの姿に合掌しながら、俺は席で料理を待っていた。 玄武の背中が、どこか山婆じみて、恐ろしく感じられた………。 朝食で出たのは、亀パンにしろろパン、ガーデン特製ハーブ入りコーンポタージュ。ブラジル風サラダ…

A-少年A-が出来るまで-3

「そういや繚乱は?」 「ビル建設反対運動の集会に出てるよ。この辺りを開発しようとしてるみたいで……ぱくぱく」 「OVER THE CLOUDS姉さんとmake a difference姉さんは、HEAVEN INSIDE氏、WISH氏らと慈善活動にいそしんでいらっしゃいます」 「wishさんって…

A-少年A-が出来るまで-2

「ざっと、三十分、ってとこだね」 「………は?」 出口から一分ほどの場所。そこにあいつはいた。 ――コンバインに乗って。 「電車が到着してから、三十分。駅の中で何してたんだい?」 moon-childはコンバインの操縦席から、麦わら帽子を斜に被り、長袖の白シ…

A-少年A-が出来るまで-1

「………ふぅ」 住み馴れた7番街の大都会から出る、臨時急行に乗って数時間、ようやく目的の駅に着いた時、俺―A―は、やや灰色かかったブロンドの髪をかきあげながら、思わず呟いてしまった。 「………何て田舎だよ」 幽かにコンクリートの床が剥がれたプラットフォ…

その3

〜あの話の後日談その2〜 rage against usual「entrance〜、バイク返しに来たぜ〜」 entrance「お、早いじゃん!低速で走ってきてくれた?」 r「たりめーだ。(姫様とゆっくり帰らせてもらったぜ♪)」 e「ありがと〜。(大抵の奴は返す時にDUEギアの反動のこと…

その2

〜登校時〜 Funky Sonic World「1mmも間に合う気がしないよ!始業は何時だ!?」 Fascination MAXX「何時って言うか、あと9分だよぉ!」 Fascination MAXX 2MB「私たちも急ぐわよ、姉さん!もう!普段は電話の音で眠れないあたしを起こす役の姉さんが、どうし…

その1

どうやらBEMANI CLUB内で曲の擬人化ssが流行している様なので、僕も作ってみようかな、と。 (実はもう既に無記名で、長いのと短いの合わせていくつか投稿してたりしてね(笑)) (注:個人的な想像でキャラ設定しているので、ある意味同人っぽいです(汗)こういう…